さとのば大学では、中学・高校で探究学習に取り組んだのちに「もっと自分のプロジェクトを深めたい!」というみなさんの思いに応える学びと実践のフィールドを用意しています。
「探究学習で育まれる力が、これから社会に出たときにきっと必要となるはず」 「高校と大学が連携することで、より実践的な学びが提供できるのでは」
思いを同じくする先生たちと共に、今後、探究学習の手法や成果の共有・意見交換をする場をどう作るか、さとのば大学がどう貢献できるかについて考えるべく、2023年2月21日にキックオフミーティングを開催しました。
日本全国の探究先進校がぞくぞくと集結!
今回集ったのは、さとのば大学の取り組みに共感いただいた高校のみなさん。 「よく雑誌記事でお見かけする…!」「あの学校さんも…!」と、 参加された先生方も双方に驚かれる面々が一同に会しました。
参加校は次のとおり(50音順)
ID学園高等学校
アットマーク国際高等学校
インフィニティ国際学院 高等部
札幌新陽高等学校
青楓館高等学院
隠岐島前高校
新渡戸文化高等学校
初芝立命館中学校・高等学校
広島県立大崎海星高等学校
北陸大谷学園小松大谷高等学校
北海道大空高等学校
星の杜中学校高等学校
宮崎県立飯野高等学校
明蓬館高等学校
立命館宇治中学校・高等学校
ワオ高等学校
画面越しにみなさんの熱量がバシバシ伝わってきます
学びの発展に向けたさとのば大学の思い
参加者のみなさんお一人ずつにチェックインをいただいた後に、今回は初回ということで、主催者であるさとのば大学の取り組みについてご説明しました。
「多くの方から共感を得て4年制の大学資格を取得できる仕組みを用意できた」
「今の時代に必要な学びの場がここにあると、心強い仲間もどんどん増えています」
(発起人・信岡良亮)
「トビタテ!留学JAPANでグローバル人材に取り組んできた。グローバル人材、DX人材の次はソーシャル人材」
「地域で限られた資源の中で宝物を発見して活かす力を育む、これからの社会に必要な人材を育成する場としてさとのば大学はとても魅力的」
(副学長・船橋力)
「勉強が嫌いな学生さんに、学ぶことの楽しみを伝えていきたい」
「ソーシャルデザインに取り組んできた経験をさとのば大学で活かしたいと思い副学長になった」
「さとのば大学が目指すのは大学3.0。地域の特徴を活かした学びの場を試行錯誤しながら作っている」
(副学長・兼松佳宏)
「20年前、まだ形もないころにソーシャルイノベーションの取り組みを始めた」
「すべての人がマイプロジェクトを持つことができる。誰か偉い人の号令だけでは社会は動かない。一人一人の行動が繋がって社会を動かしていく」
「今もっとも必要とされている学びをみなさん
と始めていきたい」
(名誉学長・井上英之)
それぞれの説明を聞いたあとに、
「改めて、この次の時代への学びをつくるってどんな意味があるのでしょうか?」
「今何にワクワクしていて、どこに熱量をもっていますか?」 といった問いをもとに、グループに分かれて対話をしていただきました。
「時間が足りない!」という声があがるくらいグループでの対話が盛り上がったのも、
教育に熱い思いを持つ先生方の集いならでは。
今後どう展開していくの?
ご参加の先生方からは、
「日本の教育を変えられる人たちが集まっていると感じましたので、いろんなテーマを定期的に話したいですね。」
「教員のみではなく生徒も交えての分科会をやっていきたい」
「おもしろ高校フェス!を開催したいです」
といった今後の発展に向けたアイデアを多くいただきました。
最後はさとのばのSポーズで締め!
さとのば大学では、連携校向けに次の取り組みを実施予定です。
先生向けのスタディーツアー(ラーニングジャーニー)
高校生向けのスタディーツアー(ラーニングジャーニー)
学校を超えて高校生が繋がれるオンライン部活(たまり場)
さとのば大学の出張授業/説明会
連携校同士の情報共有・探究学習に関する分科会(さとのばの場)
現在、さとのば大学の連携校は20校。 この取り組みを発展させるべく、さらに20校を募集いたします。
ご関心をいただける学校・先生はぜひ、お問い合わせフォームよりご連絡ください!
<登壇者プロフィール>
信岡良亮(のぶおか りょうすけ) さとのば大学 発起人/代表
1982年生まれ。関西で生まれ育ち同志社大学卒業後、東京でITベンチャー企業に就職。 Webのディレクターとして働きながら、大きすぎる経済成長の先に幸せがあるイメージが湧かなくなり、2007年6月に退社。 島根県隠岐諸島海士町という人口2400人弱の島に移住し、2008年に株式会社巡の環を仲間と共に起業。6年半の島生活を経て東京に活動拠点を移し、2015年5月に株式会社アスノオトを創業。 「地域共創カレッジ」主催のほか、さとのば大学の発起人。
船橋力(ふなばし ちから) さとのば大学 副学長
大学卒業後、伊藤忠商事に入社しODAプロジェクトを手がける。2000年に株式会社ウィル・シードを設立し、企業および自治体、学校に体験型・参加型の教育プログラムを提供。その実績が評価され、世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー2009」に選出。ダボス会議出席などを含むそれまでの経験から、日本のグローバル人材育成が急務であると実感し、2014年に官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」を文部科学省で立ち上げ、プロジェクトディレクターに就任。奨学金の選考、留学中の活動、事前事後の研修等を含む独自の留学支援プログラムを通し、約1万人の高校生、大学生を海外へ送り出す。並行して、様々な社会課題の解決の手法としてTable for Two、Beyond Tomorrow、MORIUMIUSなど複数の非営利団体の立ち上げにも関わり、現在はAsian Leaders Connecting Hub/CEO、あしたの寺子屋創造プラットフォーム代表も務める。
兼松佳宏(かねまつ よしひろ) さとのば大学 副学長
1979年生まれ。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わりながら、「デザインは世界を変えられる?」 をテーマに世界中のデザイナーへのインタビューを連載。 その後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わり、10年から15年まで編集長。16年より京都精華大学人文学部特任教員として、ソーシャルデザイン教育のためのプログラム開発を手がけた後、再びNPO法人グリーンズに「グリーンズの学校」編集長として復帰。著書に『beの肩書き』『ソーシャルデザイン』、連載に「空海とソーシャルデザイン」など。秋田県にかほ市出身、長野県北佐久郡在住。
井上 英之(いのうえ ひでゆき) さとのば大学 名誉学長(Chief Co-Learner)
日本で「ソーシャルイノベーション」や「社会起業家」という言葉を定着させた貢献者のひとりであり、「マイプロジェクト」という手法の生みの親。スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版共同発起人。2001年よりNPO法人ETIC.にて、日本初のソーシャルベンチャー向けプランコンテスト「STYLE」を開催するなど、社会起業家の育成・ 輩出と市場の創出に取り組む。2003年ソーシャルベンチャー・パートナーズ(SVP)東京を設立。2005年より慶應義塾大学SFCにて「社会起業論」などの実務と理論を合わせた授業群を開発。2021年度まで慶應義塾大学大学院特別招聘教授。
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